若い人よりも、ことに年配の方々の「隠れた宝石へのセンス」を感じてしまう場面、実はそれは「お葬式」です。
お葬式で身に付けている宝石で目立っているのは女性陣の真珠のネックレスですが、こちら、玉の大きさや並び方が少々違っているぐらいで、それほど大差はないものとしか思えません。ですが、年配の方を中心に女性ばかりではなく男性の方でもお葬式では身に付けている場合が多く、それぞれ違った個性を感じるものがあります。
それは何かと言うと、手から下げられた「数珠」です。数珠に使われている石も殆どが「宝石」なのです。
よくよく見てみると様々な種類、色があり、こちらも値段はピンからキリまで。高そうな緑色のヒスイの大玉であったり、激安宝石の仲間であるローズクォーツやホワイトクォーツなどの水晶のものも良く見かけます。こちら、お寺の境内にある寺院ショップなどで販売されていることも珍しいことではないので、気がついた時に見てみると分かりますが、安いものだと千円ぐらいで手に入ります。
お葬式で着用するのは日本人であれば誰でも黒一色です。ですが、この数珠の色は本当に色とりどりで、自分の雰囲気や好みに合わせ、実に品よくその人の個性を表現しています。宝石は「冠婚」のおめでたい場面だけではなく、「葬」の悲しみの場面を演出する魅力も持っているのです。
ご年配の方が教えてくれる、知らずと知れた宝石の活躍場面、若者もぜひ、後を追いたいものですね。